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 2013年  レクチャー現代ジャーナリズム  エンサイクロペディア現代ジャーナリズム
 2011年 「対話」のジャーナリスト  2010年「境界」に立つジャーナリスト 2009年「 可視化」のジャーナリスト 
 2008年 「個」としてのジャーナリスト


     レクチャー 現代ジャーナリズム

日本のジャーナリズムは大丈夫か。ジャーナリストをめざす人々待望のテキスト/プロアクティブに生きる現代人の教養書。

ジャーナリズムの思想と制度と現実を示すために,その直面する厳しい課題と重畳する困難を直視し,多くのジャーナリストの真摯な行動を紹介しつつ,豊かな知識の学究と現場で格闘する記者たちとが,いま問われる使命達成のための揺るぎない視点を,クリアカットに提示する。熱血15講。


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  目次など 

第1部 ジャーナリズムの現在
第1講 ジャーナリストという仕事――何を・誰のために報せるか(野中 章弘)
第2講 戦争とジャーナリズム――戦場=現場で何が起きているか(野中 章弘)
第3講 政治とジャーナリズム――権力からの自立(野中 章弘)

第2部 ジャーナリズムの原理と両義的実態
第4講 ism としてのジャーナリズム――観察者の思想(花田 達朗)
第5講 ジャーナリズムの社会思想――市民社会と公共圏(花田 達朗)
第6講 環境変化と自己革新――機能再建のために(花田 達朗)

第3部 「言論の自由」とジャーナリズム
第7講 ジャーナリズム前史――言論の自由を求めた人々(別府 三奈子)
第8講 米国のジャーナリズム――理念の制度化と逸脱・回復の歴史(別府 三奈子)
第9講 日本における言論の自由――ジャーナリズムの歩み(別府 三奈子)

第4部 ジャーナリストの倫理
第10講 ジャーナリストの倫理とは何か――権力との対峙(大石 泰彦)
第11講 ジャーナリストの日常の倫理――小倫理(大石 泰彦)
第12講 ジャーナリズムの制度の倫理――大倫理(大石 泰彦)

第5部 ジャーナリストとして生きる:現場からの語り
第13講 組織の中で,されど「個」として――新聞社と新聞記者(依光 隆明)
第14講 当事者の声と姿に学ぶ――相手の身になって問題意識を磨く(吉田 敏浩)
第15講 「女性記者」の視点――マイノリティへの共感(山城 紀子)


  エンサイクロペディア 現代ジャーナリズム

日本のジャーナリズムは大丈夫か。16人の達人が145項目のテーマを解説する知の宝庫。索引項目数1916。ジャーナリスト必読,ジャーナリスト志願者必携。

メディアに関わる全ての人が直面する多様な課題を示し,民主主義社会に不可欠な思想としてのジャーナリズムの使命を守りぬくための確かな視点を豊かな知識の研究者と現場で格闘するジャーナリストが読者とともに模索する

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   目次など

 収録項目 

 Part 1 画期  自由民権運動  白虹事件 昭和17 年(新聞統合)  新聞民主化運動   沖縄
 7 社共同宣言  TBS 成田事件  ロッキード事件/リクルート事件  阪神淡路大震災  中東
 9.11  東日本大震災  フクシマ 

 Part 2 理論と規範  自由主義理論  公共圏  パブリック・サービス
 客観性/客観報道  フェアネスとインパーシャリティ  不偏不党  社会的責任理論  アカウンタビリティ

 Part 3 倫理  倫理規範  良心条項  内部的メディアの自由  利害の衝突  内部告発  オンブズマン
 第三者機関  編集権声明  NHK-ETV2001 番組改変事件  

 Part 4 職能  職業としてのジャーナリスト  ウォッチドッグ  証言拒否権  ジャーナリスト教育  
 職能組合/職能団体  企業ジャーナリスト  フリーランス  女性記者  オルタナティブ・ジャーナリスト
 市民活動とメディア

 Part 5 実践  ニュース・バリュー  スクープ  ゲートキーピング  アジェンダ・セッティング  公人/私人
 社会部  デスク  警察取材  裏金取材  志布志事件  Part 6 表現形式  文体  ニュー・ジャーナリズム
 キャンペーン報道  情報源  ステレオタイプ  タブロイド化  やらせ/虚報  ドキュメンタリー  映像 

 Part 7 様式  調査報道  パブリック・ジャーナリズム  インフォテインメント  CAJ  ブログ・ジャーナリズム
 オンライン・ジャーナリズム  ソーシャル・メディア/ソーシャル・ネットワーキング・サービス  ニコニコ動画
 ウィキリークス 

 Part 8 実態  記者クラブ制度  自主規制  集団的過熱取材  日刊新愛媛事件  首相指南書事件
 チェックブック・ジャーナリズム  盗作/剽窃  

 Part 9 組織  通信社  全国紙/地方紙  系列/ネットワーク  日本新聞協会  日本民間放送連盟
 日本放送協会

 Part 10 制度  検閲  表現の自由  プレスの自由  電波三法  著作権  アクセス権/反論権
 情報公開制  個人情報保護法  名誉/プライバシー  秘密と公開  公/私  タブー 権力

 Part 11 ポリティカル・エコノミー  市場  イデオロギー  グローバリゼーション  メディア・コングロマリット
 マスメディアの集中排除原則  社内株制度  再販制  メディア・イベント  

 Part 12 技術  印刷革命  ENG/SNG  ディジタル化  放送と通信の融合  電子新聞  WWW

 Part 13
外部環境  ナショナリズム 政治とジャーナリズム  外交とジャーナリズム  戦争とジャーナリズム
 プロパガンダ  広報と危機管理  広報と情報操作  東京電力の「情報隠し」  ジャーナリズムへのテロル
 対メディア訴訟  

 Part 14 受け手  公衆(パブリック)  世論/世論調査  記憶  投書/投稿  ジャーナリズム・リテラシー
 NIE  NPO/NGO  メディア批判

 Part 15 ヒューマン・ライツ  ジェンダー  少数者(マイノリティ/エスニシティ)  差別/偏見  被疑者
 冤罪  犯罪被害者  自己決定権

 Part 16 訴訟  博多駅テレビフィルム提出命令事件  西山記者事件  『月刊ペン』事件  
 『北方ジャーナル』事件   記者クラブ事件  通信社配信サービスの抗弁

 Part 17 遺産  個人紙/個人誌 石橋湛山と小日本主義 『思想の科学』とその同人たち 
 『暮しの手帖』と花森安治  政商としての正力松太郎 『文藝春秋』1974 年11 月号と立花隆



 石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞記念講座 2011

「対話」のジャーナリスト 

コーディネーター  花田達朗

早稲田大学出版部   

内容などを動画で紹介します 

        


         『「対話」のジャーナリスト』目次

はしがき――「対話」のジャーナリスト 花田達朗

〈原発、核汚染、震災、戦争:「いのち」との対話〉


誰のためのメディアか――原子力をめぐる報道について  鎌仲ひとみ(映像作家)

世界の核汚染と福島でいま起こっていること  森住 卓(フォトジャーナリスト)

「NHKスペシャル」の制作現場から――「戦争・災害・事件」報道について 藤木達弘(NHK)


〈当事者との対話、取材者の自問〉

沖縄の貧困問題――連載「生きるの譜」取材を通して 与那嶺一枝(沖縄タイムス)

認知症問題のルポをどう進め、どう描いたのか 五十嵐 裕(信濃毎日新聞)

男女の境界を生きる子どもたち 丹野恒一(毎日新聞)


〈対話する「当事者ジャーナリスト」〉

東名高速酒酔い事故で子ども二人を失って――市民の声で出来た危険運転致死傷罪
井上郁美保孝(ともに会社員)


〈地域に生かされ、地域と対話する新聞経営者〉

地域紙の存在意義と事業性  近江弘一(石巻日日新聞)


〈対話の奇跡が生まれるとき〉

奇跡を体験できる幸福  国分 拓(NHK)

裁判官は“聖職”か――正義の名のもとに裁くという仕事 笠井千晶(中京テレビ)

「井の中の蛙」が語るドキュメンタリー論 阿武野勝彦(東海テレビ放送)


〈読者のために公権力の中に入って対話する〉

沖縄米軍基地報道の立ち位置――普天間問題が問う民主主義の熟度 松元 剛(琉球新報)

発表報道から調査報道へ 高田昌幸(ジャーナリスト)

特捜検事の証拠改ざんをどう明らかにしたのか 板橋洋佳(朝日新聞)


あとがき 花田達朗

 2010年

石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞記念講座 2010

 「境界」に立つジャーナリスト

花田達朗(コーディネーター)A5判 253ページ 定価:1,890円(税込)

ISBN:978-4-657-10220-1

早稲田大学出版部 
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                       目次


  はしがき――「境界」に立つジャーナリスト                花田達朗

  〈境界を疑う
           山城紀子  ジャーナリズムに女性の視点はあるか
           村上雅通  私の水俣病報道
           山本宗補  アジア取材が活きる、戦争体験者の取材

  〈境界を見つめる
           大西成明  「生老病死」を凝視する
           鈴木洋嗣  『文藝春秋』と『週刊文春』――雑誌づくりの現場から
           岡村黎明  沖縄・普天間と日本関係の方向

  〈境界に立ち尽くす
           小林 篤  ジャーリズムから落ちこぼれた雑誌記者の「境界」という曖昧な立ち位置
           丹野恒一  「性分化疾患」――タブーにしたのは誰なのか
           羽田澄子  映画『嗚呼 満蒙開拓団』に辿りつくまで

  〈境界から問い返す
           水島宏明  「ネットカフェ難民」から日本の貧困が見えますか?
           塩田 純  戦争の時代を記録する――『NHKスペシャル 日中戦争』より
           斉藤光政  地方から世界を斬る――グローカルな視点

  〈境界を越えて
          小貫 武  『日本海軍400時間の証言』取材8年の軌跡
          土井敏邦  映画『沈黙を破る』が出来るまで
          長井 暁  NHK番組改変事件に見る日本のジャーナリズム

  あとがき                             花田達朗


 2009年度
     
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「可視化」のジャーナリスト


石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞記念講座2009

花田達朗(コーディネーター)A5判 255ページ 定価:1,890円(税込)

ISBN:978-4-657-09912-9  amazonで購入する

早稲田大学出版部


ジャーナリズムの大事な働きは、眼に曝されていない社会問題を「可視化」することである。現場に行き、当事者に会い、証言や証拠を集め、「抑圧された事実」を抑圧から解放することである。ジャーナリストは「抑圧された事実」に物語らせる「可視化の職人」だと言えるのではないだろうか。

【『早稲田学報』1181(2010年6月号)(早稲田大学校友会)の「本と本棚」に書評掲載。評者:高村壽一氏(武蔵野大学名誉教授)】


 目次

はしがき:花田達朗

蘇る過去と問われる現在

・沖縄返還密約事件を追って:土江真樹子[フリージャーナリスト]
・日米同盟と情報操作:西山太吉[(有)西山ビル代表取締役]
・長期連載「新聞と戦争」の取材を通じて見たこと考えたこと:植村 隆[朝日新聞]

記憶の可視化と証言の空間

・「記憶」と「記録」:鎌倉英也[NHK]
・沖縄戦の記憶を伝えること:謝花直美[沖縄タイムス]
・『靖国』から「国家共同体」と「東アジア共同体」を考える:李 纓[映画監督]

社会変化とジャーナリズム

・2008年米大統領選挙とメディアの役割:藤田博司[朝日新聞 報道と人権委員会委員(非常勤)
・反貧困運動と報道:湯浅 誠[NPO法人 自立生活サポートセンター・もやい事務局長]

当事者に寄り添うということ

・500人の村に住み込んで連載を書く:石井 研[高知新聞]
・心に火を灯す放送を:山縣由美子[南日本放送]
・当事者の言葉から考える:宮田 興[NHK]

裁判・世論・真実

・ドキュメンタリーは市民運動と連帯できるか:奥田雅治[毎日放送]
・弁護士から見た犯罪報道:村上満宏[弁護士]
・死刑制度を直視し、議題にする:森 達也[映画監督・作家]

あとがき−「可視化」のジャーナリズム:花田達朗

 2008年度
写真:『個』としてのジャーナリスト
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「個」としてのジャーナリスト

石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞記念講座2008

花田達朗(コーディネーター)

A5判 255ページ   定価:1,890円(税込) 
ISBN:978-4-657-08907-6

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 熊本日日新聞 2009年1月25日付   週間読書人   2008年12月5日号

出典:「熊本日日新聞2009年1月25日付」

浮かび上がる鮮烈な視点

早稲田大学は21世紀に入り「石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞」を創設。新聞、テレビ、映像、出版などに携わる優れたジャーナリスト顕彰している。本書は、その受賞者らによる大学での講演17編を収録したものである。

最前線のジャーナリストが報道現場のインサイドストーリーを語っているところに、本書の特徴がある。

例えば、朝日新聞の梶山天氏は、鹿児島県で起きた「志布志事件」に絡む調査報道をつまびらかにした。県警による公職選挙法違反の「でっち上げ」を、事実の積み重ねで暴いていく過程は、ジャーナリストの粘りと意気込みを感じさせる。

熊本県出身の映画プロデューサー、山上徹二郎氏は、放送局幹部に映像の一部カットを迫られ、拒否した体験を報告。「何かを禁止することを許してしまうと、次にはより大きな禁止に繋がる」と警鐘を鳴らす。

熊本日日新聞は連載「地方発 憲法を考える」で二〇〇六年の早稲田ジャーナリズム大賞を受けた。憲法改正論議が高まるなかで、憲法を単に規範的な角度からではなく、地域住民の生活のなかに探るという視点からの報道が高く評価された。その企画立案を手掛けた山口和也氏の講演では、イラク派遣を控えた自衛隊員の肉声に迫るため駐屯地に通い詰めた記者たちの奮闘ぶりも紹介している。 この講演で山口氏は、自らの取材過程における数々の興味深い問題を摘出している。その一つが、建設談合を暴露した体験だ。そのスクープの決め手となったのが、談合現場への”潜入取材”だったことに驚く。談合の事前情報入手から、細心の注意で会場に踏み込み、事実を生々しく白日にさらすまでの過程が緊迫感を持って語られ、手に汗を握る。

 本書を通読すると、なぜ、どのようにして取材を貫徹したか、その鮮烈な視点と取材過程の詳細が浮かび上がる。これは単に興味深いというばかりでなく、まことに啓発的な本である。ジャーナリズムに関心を寄せる人々にぜひ勧めたい一冊だ。 評・竹内重年(弁護士・法学博士)
                                        


 目次 

第1部

 水俣病報道・取材を通して   進藤卓也[西日本新聞] 
 ・大きなテーマを細かな網目ですくいとる 「談合」「水俣病問題」そして「憲法」 山口和也[熊本日日新聞] 
 ・当事者の切実な声と姿から学ぶ 吉田敏浩[ジャーナリスト]
 
 ・誰に向けて書く? 地方紙記者の可能性 依光隆明[高知新聞]
 ・調査報道「志布志事件」の舞台裏   梶山 天[朝日新聞]
 ・社会を変えたキャンぺーン報道 「お産SOS」とスパイクタイヤの追放 練生川雅志[河北新報]

 ・アジェンダ・セッティング型の調査報道  「偽装請負キャンペーン」をめぐって 市川誠一[朝日新聞]
 ・インタビューの方法 「よく聞き、よく見る」のために  野村 進[ノンフィクション・ライター]

第2部

 ・映画『ガーダ―パレスチナの詩』ができるまで  古居みずえ[ジャーナリスト]
 ・「客観・公正」報道で社会は変わるのか?   小児難病「ムコ多糖症」を取材して 湯浅次郎[日本テレビ]
 ・“孤独死”誰にも看取られない死を追う  松木秀文[NHK]
 
 ・パレスチナ報道で何が伝えられないのか  土井敏郎[映像ジャーナリスト]
 ・報道が国家権力に影響を及ぼすとき 中国残留日本人の帰国支援事業の実態に迫る竹下通人[RKB毎日放送]
 ・TVによる「調査報道」 「同和行政」報道に至るまで   東田尚巳[毎日放送]
 
 ・現代史を検証する 日中戦争から靖国問題まで  東野 真[NHK]
 ・戦争報道  なぜ戦場取材なのか 野中章弘[アジアプレス]
 ・報道とドキュメンタリー  「水俣」から「靖国」まで 山上徹二郎[映画プロデューサー]